東京都大田区の羽田空港で2日、日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機が衝突して炎上し、計20人が死傷した事故で、国の運輸安全委員会の藤原琢也・航空事故調査官が3日昼、報道各社の取材に対し、海保機からフライトレコーダーなどを回収したと明らかにした。
藤原調査官によると、海保機から見つかったのは、操縦席の音声などを記録した「ボイスレコーダー」と飛行状況などを記録した「フライトレコーダー」。今後、解析して内容を確認するという。JAL機の分は見つかっておらず、捜索を続ける。海保機、JAL機とも炎上した。
運輸安全委の調査は2日午後11時ごろから、6人態勢で始まった。両機の損傷や滑走路上に散らばった部品を中心に調査しており、乗員ら関係者への聴取や管制官とのやりとりの確認を進めるという。
藤原調査官は「火災によって機体全体がかなり激しく損傷しており、どのようにぶつかったのか、現時点では明確にはお答えできない。調べられることはしっかり調べて、報告書を仕上げていく」と話した。(遠藤美波)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル